プロの曲に比べて再生したときの音量や迫力が足りないのはなぜ?
それは「音圧」が違うからです。
音圧が高いと聞いてもあまりピンと来ないと思いますので簡単に説明します。
大きな音と小さな音の差が少なく、全体的に大きな音量が出せている状態です。
それでは全部強く(フォルテッシモ)で打ち込めば良いというわけでもないです。それだと音楽表現が変わってしまいますね。
たとえば小声を大音量で再生したのと大声では違います。
小声も大声も大音量で再生できるようにするのがマキシマイザー(maximizer)です。
マキシマイザーは音圧を上げたい(高くしたい)ところにインサートして使います。
ドラムやベースの音圧を上げたい場合はそれぞれのトラックに、全体の音圧を上げたい場合はマスターバス(全体の音が最後に集まるバス)にインサートしてください。
あとは良く音を聴きながら歪まない程度に、DeeMaxシリーズの場合はレバーを上げると
ぐんぐん音圧が上がります。
音圧が高いとメーターのピークが上に張り付いたようになってきます。
これは大きな音量は圧縮され、小さい音量は増幅され、差が縮まるからです。
単純にフェーダーを上げて大きくすると、大きな音はそのまま大きい状態になるのでメーターを振り切ってしまい、音が破綻(歪んで壊れる)してしまいます。
マキシマイザーは様々なメーカーから発売されています。
DeeMaxシリーズは難しいセッティングなしでレバーを上げれば完結するため、音作りの速さ、音楽的な音質の良さがプロのアーティスト、エンジニアで愛用されている理由です。
現在3シリーズあるDeeMaxは下記の特徴に分かれています。
DeeMax(ディーマックス)
各トラック(楽器単体)から全体までオールラウンドに活躍できます。
音も低音から太く鳴る力強いサウンドが得られます。
DeeMMax(ディーエムマックス)
マスターバスで全体の音圧を上げる事に特化した性能です。
ハイレゾなど高音質に曲全体の音圧を上げたい時に一番お薦めです。
DeePopMax(ディーポップマックス)
配信やSNSなどに投稿する時にも聴こえやすい音にします。
ボカロやJ-POPなどボーカルを重視したマスタリングにも最適です。
こちらも主にマスターバスで全体の仕上げに使います。
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